おすすめの本  布の記憶 森田 直 

森田直(森田ただし)  南青山にある 古民藝もりたの店主。

本州のセリに行くと、たいていの場合、 一番前のせり主の前に 座っていらっしゃる。
すごく、早い時間に 来ているんだろうな、私なんか、いつも遅刻。(遠くから来たって、いいわけあるから。)
森田さんが競る布は 一風変わっていることが多くて、あれはなんだろう!?と 今日シンシン。布の業界の重鎮でいらっしゃいます。

商いより、コレクションするほうが、 だいじなんだろうな、

DSC_1245写真が
カラーで、みごたえあります。説明がていねいで、飽くまでも森田氏側からの布に対する気持ちがつづられていて、布商としての、葛藤が おもしろい。
私にも 葛藤があるから・・・・・・。

売るか、秘蔵しておくか・・・。という葛藤、・・・・・布好きの気持ちがわかる、
持っていたところで、どうするわけでもない、せいぜい、壁に飾る、とか、 お客さんに 得意げに話す、ことくらい。  このこだわりは 理解されないことが多い。

私なんか、 欲しいと言われれば、売ってしまう、欲しいといわれるってことは、 この店にあるより、きっと、有意義だろう、と思うから。

でもね、 布屋になった、特権!ですよ。 廃れて行くばかりの 布の文化を とどめ置くっていうのは、大事なことだなあ、 ト、思うのです。

売らないとならない、 商売なんだから・・・・・・・それでも、持っていたい布って、ある、・・・・・・・そういう布談義です。