藍染めの不思議な特性。

昔、それほど遠くない 昔、・・・・・藍染めは 日本の主要な染色で、
つつうらうらの 農村、漁村、日本中の人が藍染めを使っていた・・・・・。
いつころからなんでしょう、藍を作っている家は日本に もう4軒(北海道伊達に一軒、四国に三軒)になって、貴重品になってしまった。
藍染めするには ものすごい手間と時間と労力が必要で、戦後、安価な化学染料に押されて、衰退してしまったのです。

ちょっと 見直してほしい・・・・ただ、青いだけの布じゃない、、、
藍の魅力、なぜ、藍がいいのか・・・・・・。

藍布

 

 

1 虫を寄せ付けない  独特のにおいのせいで 昔の藍のお布団のほうが 今の寝具より、ダニが少ない・・・じゃないかな。ダニの気になる方、おふとんを 藍布にするといいです。
山登りなんかに 藍を着ると、虫よけになります。。

2 体を冷やす。  ひんやりした触感で、汗をかいても、さらりとしています。 夏、暑いときに 肌を守ってくれます。 お肌に トラブルのある人におすすめなのです。雑菌も少ないので、アトピーのあかちゃんに 、いいと思います。 だから、真冬は 肌着として着ないほうがいい。 藍は 夏のモノ。

3 布が丈夫になる染色。  古布屋をやっていると、布の耐久性に 敏感になる。 泥染めが (鉄バイセンで、繊維を弱くするので、)耐久性がない一方、
      藍染めは 繊維を 強くする染色。古いものが裂けずに 残っています。
      大島紬で 作品を作る時は必ず、接着芯を貼っていますが、藍は丈夫なので、
      貼らないで すむ。
      スダレ状態になっている藍染めを良く見たら、透けている部分にかすかに
      泥染めの糸がくっついていた。藍が残って、泥染めの糸がなくなってしまった 結果なんだね。                             藍は強い!のです。

4 眼に優しい・・・・・。 藍布を 原子顕微鏡で、見ると、いろんな色が混ざっている。
微妙な色の集合体、・・・・・・・これが藍色になっている。
  この雑味が 藍の魅力の秘密
化学染料で染めた布には 青、ひとつの色素しかないから、目が疲れる。
化学染料と、本藍。・・・・・・・一見、同じように見える。けど、本質は 全然違う。

 藍の色は  深い。

5 移染しない。 藍は色移りするから、いやだという人がいるけど、そんなことない。 たしかに、色は 延々と落ち続けるけど、他の繊維を染めない。
藍を着ると、肌や 下着に 藍が付くけど、洗えば、取れる。
もし、白いものと一緒に洗って、白い布が 藍に染まったら、
その藍は ほんものじゃなかったんだ・・・・・。
最近は 完全な本藍が 手間がかかるので、下染めに化学染料を使ったりする。
移染したのは その化学染料、・・・・・・・・・・・・藍のせいにしないで欲しい。

  藍は 移ろはない。

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藍の布、たくさん、入荷しています。無地、 色々あります。
絣もあります。ハギレもあります。 お問い合わせください。