インドの思い出 Ⅴ  タッサーシルク。

インドのタッサーシルクの心地よさ。

タッサーシルク ・・・・・ 野蚕(やさん)のことです。
  日本で見るシルクは ほとんどが 養蚕(ようさん)。

戦前、日本は 絹糸の生産量が多く、輸出もしていた・・・のに、
今では 全体の5パーセントしか、生産量がないらしい.・・・・・・これって、ショック!
ブラジルとか、からの輸入が多いらしい、日本は 得意分野をどんどん外国に
渡してしまっている。
おかいこさん、というのも、死語になってしまった。
     余談だが、絹糸が どうやって、作られるか、ということを知らない子供たちが
     多いんじゃないかな、・・・・・・教えてあげて欲しい。
     蛾(が)の幼虫の吐く糸、だなんて、不思議なことだよね。
     大昔、中国で、この門外不出の秘密を探るために 送り込まれた間者が
      たくさん、殺されたし、
     シルクロードは文化の通り道、正倉院につながる。
      シルクの歴史は そのまま、古代の文化史。
     繊維のこと、もっと、学校で教えればいいのに。
     衣食住、の、、の、繊維のことを 知ることは
     大事なことだと思う。
野麦峠 なんて映画、古臭いか、大竹しのぶ は、いい女優だった。
あの映画のできごと、まだ、100年しか、たっていない。
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タッサーシルクは 山に飛び交う、でっかい蛾の繭(まゆ)の糸をひいて、つむいだもの。


  左が 野蚕の繭、右が養蚕の繭、大きさ・色が 全然違う。
インドに行った時、初めて、このタッサーシルクのことを 知った。
インドでは ふだんに ガンガン お洗濯しながら、着ていた。
   汗かくもんね。
日本では、シルクは 恐る恐る ていねいに お洗濯して、おでかけに大事に着るものだけど、
このタッサーシルクは 丈夫で、
多少、乱暴な扱いでも、長く、ふだんに着れる。
  なにより、エネルギーがある。感じる人は 感じる。
  体が 守られているような 気がする。
 
 最初は ゴツゴツしていて、まるで、麻のようだけど、
着るほどに 繊維が こなれて、しっとりしてきて、着心地がよくなる。
ワイルドでも、シルクはシルク。 
 印象は、ラフで、アバウトな織りのものが多いけど、通気性がよく、
紫外線を吸収してくれて、濡れれば、すぐ乾き、肌にやさしい。
寒い時は あたたかく、
暑い時は なにやら 涼しい、インドの暑さでも、長袖で、OK
  (インドは日差しが強いので、肌を露出しない、通気性は 大事なのです。)
         とにかく、気持ちいいのです。

この夏、猛暑の予感、・・・・シルクを着ませんか。

  けっして、高価じゃない、心地よいのです。着物のリメイクは リーズナブルですよ。
  ぺらぺらした化学繊維なんか、着るのは やめましょう。あせもが出る。

  これは 店主の服・・・・ちょっと、脱水が 強すぎて、ケバだってしまった。
  よりがあまいので、軽く絞って、干すのがいいと思う。
色は そのの吐く糸によって、変わるので、濃茶や薄茶、グレーがかった色、などなど、
様々。いろいろあります。
 着ているうちに、紫外線を吸収して、色が 少しづつ、茶色がかってくる。
 自然の色の変化を楽しみたいから、洗剤も自然のものを 使います。
普通の洗剤は 汚れを 落とそうとするあまり、色を落としすぎる。
たいていの人は きれい好きすぎる。
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 店に タッサーシルクの糸も在庫しているので、手にとって、見てください。

   ストールなどを、編んだり、織るのに いいと思う。
アトピーの人が 増えているけど、インドには アトピーの人、いるんだろうか。
今度、友人に聞いてみよう。
  滅びるのは、日本が 先だな。  子供が生まれない、育てづらい。
  今日は暑くなりそう。