羅織りと 紗織り、絽織りの話

羅織りの夏のコート地で、ベストを作ってみました。透け感があって、涼しげで、はかなげですが、見た目よりずっと、丈夫な布です。

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もう、あまり織られていない布で、(いちじるしく、手間がかかるので、)
珍しいので、知らない方も いらっしゃるようで、(浪漫屋にもあまりない。)(店主の大好きな布。)
ちょっと、いい本の中に 組織図をみつけたので、紹介しておこう、と、、思います。

本によると 紀元前3世紀から 中国で織られていた古い織りで
日本では 奈良時代から織られていましたが、応仁の乱後 衰退してしまい、、第二次世界大戦後復元されたそうで、現代でも数は 多くない。

00005006すき間が多いので、軽くて通気性がよく、 夏物用に織られています。 写真は 袋名古屋帯。

この羅織りに似ている からみ織りに 紗織りがあります。

紗は けっこう、あるので、ご存じだと思います。

00004くらべると、羅織りの複雑さが わかってもらえると思う。
地紋のない、織りを素紗、地紋のある織りを
紋紗 と、いいます。この仲間に絽(ろ)織りがあります。
紗や絽の帯は 浪漫屋にもあるので、見てください。夏の装いに ぜひ、しめてください。

夏、暑い時、涼しげに 着物をきこなしたら、注目の的になること、間違いなし。
トライしてみてください。