柿渋染めの ヒント。 9.  冬、家の中で染める。

冬、家の中でも、、染められないか?

って、訊かれて、なにも、こんな寒い時に染めなくても、・・・・・・って、思うんですけど、ねえ。
         でも、・・・・・・ 染めれないこともない。

5年ほど前、厳冬の2月に、 定山渓のホテルの 離れにある、湯殿ののれんの注文がきた。
・・・・・こののれん、直射日光は当たらないけど、終日、戸外に提げる、というので、
柿渋染したほうが、退色しないし、丈夫、ということで、家の中で、染めることにした。

まず、下染して、(赤黒く・・・化学染料で、赤く染めて、タマネギの銅バイセンする。

大きな 6連ののれんだったので、極力、同じ条件で一緒に染めようと、
二階に 大きなスペースを作って、物干し場にした。

床にブルーシートをしいて、ストーブをガンガン焚いて、赤外線の電熱器と扇風機を
総動員して、のれんを乾かして、 生乾きになったところで、アイロンをかけた。

これを、三回、繰り返して、まあまあの色まで出たので、あとは 使っているうちに、勝手に、
いい色になるだろうと、太陽と時間に おまかせして、納品させてもらった。

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写真は 同じ方法で、染めた のれん

去年見に行ったけど、まだ、きちんと、かけてもらっている、・・・・
柿渋染めしてなかったら、きっと、変な色に 退色していたと思う。

できないことはないけれど、あんまり、やりたくない・・・・な。
冬には 冬の仕事があるし・・・・・・。
太陽さんに手伝ってもらったほうが、いいにきまっている。
二階は 布で埋まってしまったので、もうできない。し・・・・・・。

北海道は、冬、紫外線が強いので、(雪の照り返しもあるし・・・。)
     柿渋の色は濃くなるので、浪漫屋では
だらしなく、ぞろぞろと、布だの、糸だのを 窓辺に干している。
麻カヤなんかは丈夫なので、陽ざしの強い時、雪の上に放り投げておく。

せっかく染めた布、。。。。。しまい込まないで、かけておくといいと思うよ。
その時は ときどき、ひっくり返したり、して、ケアしてあげて。。。。。、

             バランス良く、色が濃くなるように・・・・・・。ね。