ヘラの話
写真は骨製のヘラです。
おそらく、鹿の骨だと思います。
象牙のヘラもあるそうで、見たことありません。今はもう、貴重品です。
NHKの『素敵にハンドメイド』を見てたら、ポジャギの作り方で、ヘラを使っていました。
それで、思い出したのですが、着物を縫う人は、骨製のヘラを使います。プラスチックのヘラは強くて繊維を切ってしまうそうです。
間違った時に訂正しづらいですよね。
自然素材のヘラは
長く使っていると、減ってきて、丸まってくるので、削って、整えます。
古くなると、色が深くなってきて、
手に馴染むので、もし、お持ちでしたら大事に使ってください。
若い世代に、伝えていきたい道具です。
浪漫屋 ヘラの話の補足
硬い麻布だったら、プラスチックの方がいいかもしれない。パキッと、折りたいですもんね。
試してみてください。
糸さばき、って、何ですか?
糸さばき、って、何ですか?
という質問いただいたので、写真を撮りました。
くぐまったところがなくなるまで、しつこく、さばいて下さい。
質問いただくと、うれしいです。
わからないことは、誰かに訊きます。
アイロン台の作り方
前にも書きましたが、アイロン台は、大きければ大きい方がいい。地のしも、する時は布が冷めるまで、そのまま置いておくほうがいいです。
まず、板を用意、帆布など、硬めの木綿をたたんで、アイロン台にします。10枚くらい重ねます。
浪漫屋のアイロン台は、縦60センチ
横幅150センチくらいあります。
その下に、新聞紙を6枚くらい、重ねて、敷きます。
たくさんアイロンがけするとき、下に湿気がいくので、必要です。
湿ったら、取り替えます。
使わない時は、たたんで、しまいます。
アイロン台の話の補足
板は無くてもいいです。
作業台の上に、新聞紙敷いて、布をたたんで、セットします。
作業台が無くて、床で作業する場合や、いいテーブルだと、痛むので、そういう方は、薄い板でいいので、
用意するといいと思います。
作業スペースは、広いほど、いいので、工夫してみてください。
接着芯の貼り方
以前、洋裁の大先生にお聞きした時、接着芯は、ゆっくり、のんびり、歌を歌いながら、作業して、
と、言われました。
急ぐと、はがれてしまいます。
まず、軽く布全体に、水スプレーしてから接着しんを置き、中央から、ふちに向かって、空気を抜くように軽く、アイロンをかけて、ザックリ、くっつけます。
印つけの話
私は藍染めなど、濃い色の布に印をつけることが多いので、ちびた石鹸を使っています。
チャコは、なかなか消えないし、残ってしまうことがあるので、石鹸が便利です。
細かい線を書く時は、フリクションボールペンを使っています。アイロンをかけると、綺麗に消えます。
書いた時、線が浮き上がってくるまで、少し時間がかかります。
黒とか赤は、文房具店や、ホームセンターで買えますが、白は売ってないことがあるので、アマゾンで買います。
店に在庫しているので、どうぞ、ご利用ください。ボールペンの芯は一本20円です。
最近は、あまり、まち針を使いません。点で留めるより、面で留めるほうが、確かです。安全ですし。
透明なクリップを使います。
布に書いた線が見えます。
アイロンで、作品の良し悪しが決まります。
それには、アイロン台が、良くないといけません。
アイロン台を自作しましょう。
地のしは、まず、たっぷりの水を
スプレーして、クセをとります。
繊維は、濡れると、織った時の状態に戻ります。元の流れになったら、それを固定する。
アイロンで、熱を当て、冷まします。この冷めてる時に、カタチが決まる。だから、アイロンをかけてる途中はあまり動かさない方がいいので、ワンピースなど、お洋服を作る人は、その長さのアイロン台が必要になります。
板を用意。
新聞紙をたたんで、土台に敷きます。湿気を吸い取るため。たくさんアイロンがけする人には必要です。
時々、取り替えます。
厚地の帆布をたたんで、完成。
10枚くらい、重ねてます。
浪漫屋にあるアイロン台は、幅60センチ、長さ150センチ。
これでもか、っていうくらい、大きいです。
市販のアイロン台だと、狭いし、厚みがあるので、アイロンを持ち上げるので、疲れるし、手首を痛めます。
充分に水スプレーして、良く濡らし、たたいて、繊維を元に状態にします。
少し、置いて、なじませます。
アイロンを熱めにして、
上から押すように、圧着して、
シワを取ります。
そのまま、冷ますのがベストですが、できない時は、静かにその状態まま、ずらします。
冷めてる時にシワが取れるので、冷めないうちにクセをつけると、別のシワがついてしまいます。
と、ここまでは、普通の話。
アイヌ刺繍の場合は、アイロンをかけません。
濡らして、たたみ、重いものを乗せて、シワをとります。
アイロンは、繊維のホワホワ感をつぶしてしまうのです。
浪漫屋の洗濯物は、大量なので、アイロンをかけません。
綺麗にたたみ、ブロックを置いて、
しばらく置いてから、クリーニングのハンガーにかけて、干します。
とりこむときに便利です。
取り込んだ後も、畳んで、重しすることもあります。
手紡ぎ手織りの布は、アイロンしない方がいい。アイロンは無理に繊維の方向を変えてしまう。
自然がいいと思います。
アイロンをいちいち、持ち上げてませんか?
ひとつ、かけ終わるたびにいちいちアイロンの元の位置に戻してませんか?
または、立てかけて置く、とか。
そんなことを繰り返していると、手首をいためて、腕が筋肉痛になります。
アイロンは、極力もちあげない。
すべらせる。
布にあてるときは、アイロンの先を2センチくらい、上げるだけ。
焦げたり、火事になったりしませんよ。
最近のアイロンは、性能が良い。
下に敷いた布が焦げたら、布を畳み直します。
工夫して、少しでも楽に、アイロンがけしましょう。
古布と布の手仕事 浪漫屋