柿渋染めのヒント。 8. 色を 重ねる。

懇意にしている 糸屋さんが ロウシルクの黒い糸を 大安売りしてくれた。
色落ちするので、見切ったんですって。
この二日間の ピーカンのお天気・・・・・・、待っておりました。
大容量を 一気に 柿渋染めして、日に当てた。
柿渋染めすると、色止めの効果もある。

黒に 柿渋染めするんですか?

って、驚かれるけど、、
なんで、制限を 設けないといけないのか、逆に聞いてみたい。

いいんじゃない?  なんでもあり・

・・・・・、だと思うんだよね。
色を 重ねると 深く、微妙に、なって、他の色に あわせやすくなる。

化学染料は味気ない。
店主は 黒のシルクオーガンジーなんかも、染めています。

日に干した ロウシルクの糸は この強い陽ざしで、カラスの 濡れ羽色みたいに 光って、
深い色になった。
シャリ感も出て、丈夫になって、深い微妙な色で・・・・・。色止めにもなって。
これで、ストール、織って、欲しいな! 気持ちいいと思います。

柿渋染のヒント 7. 濃度。何倍に薄めるか。

何倍に薄めるか・・・・・。

どのくらいに、薄めるんですか?

って、
よく 聞かれるんですけど、ちゃんと答えられない・・・・。
別に、ノウハウを 出し惜しみしているわけではない。
告白しよう……。 実は・・・・・・・ 計ったことがない。
いつも、けっこう、テキトウ・・・なのだ。
欲しい色になるまで、何回でも 作業を繰り返す だから、最初から、すごく、薄い。
多分、10倍以上・・・・・。 染めているうちに 薄くなるので、テキトウに 足しましする。
だもんで、結局、どういう濃度で、染めているのか、わからない。・・・・・・・  のです。
過ぎたるは なんとか、って、いうから、おそるおそる、何回も染めればいいんじゃないかな。
柿渋は 粒子が大きいので、繊維に しみこんでいきづらい、だから、最初から濃くすると、
表面に くっついているだけで、こすれば とれてしまう。  染まっていない。
秘密兵器は 長靴。  液の中の布を ガンガン、踏む。  染液を 繊維に押し込むわけだ。
染色は体力。たくさん染めるので、最小限の労力で、染めよう、と、いうわけです。

何分、ひたして置くんですか? とも、聞かれるけど、しみればいいんです。
長靴で、踏んで、しみ込ませて、時間は関係ない。

そのかわり、しみ込みやすいように、下処理する。固くて、暑い木綿は染まりづらい。
絞る、という動作も 手首を痛めるし、疲れるので、なるべく、手で、絞らないようにしている。
ホントは絞ったほうがいいのだが、・・・・量が多いと、手が痛くなるので。

ダラダラ干して、(もちろん、液は たらいに 受ける。無駄にしない。おおかたの水分は 重力にまかせて、落とし、最後だけ 絞る。)  だもんで、下のほうが濃くなる。まあ、いいんじゃないか。
もうそろそろ、いい色になった。おしまいにしよう、という時に、ちょっと、濃い目に 染めて、
あとは 太陽さんに おまかせする。
少しづつ、自然に濃くなるほうが いい色なので、薄めに染めます。
柿渋液も 節約できます。
しまっておいて、色が足りなかったら、また 染める。
冬越えすると、格段に 色がよくなっているので、
春に フィニッシュすると、いい出来になる。
特別な 技術は いらない、しつこく、 ゆっくりするのが いいと思うので、やってみてください。
追伸……布の種類にもよって、多少違うので、 細かいことを知りたい方は 直接、きいてください。
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柿渋染めのヒント 、6 。 干し方を工夫する。


写真は 麻 100パーセントの ガーゼ
質感が いいので、スカーフや ストールを作ります。
6メートルに カットして、柿渋染め。
天気が いい日、すかさず、干して、染めムラを つくる。
こまかく、たたんで、ところどころ、麻ひもでしばって、(ほどきやすいから。ビニールだと、すべる。)
太陽の光に よく当たるように、干す。
こうしているうちに、陽のあたったところが 濃くなって、こまかいスジがつくので、
あるていど、それが はっきりしたら、また、染めて、広げて、干す。


紫外線は 黒いところに より、吸収されるという性質があるので、最初が肝心。
干し方を 工夫して、シワのムラを 染めます。
(これは 天気のいい日が いい。乾くのが はやいほど、濃く染まる。)
変なムラにならないように、注意します。  時々、ケアして、ひっくりかえしたりする。

あとは ゆっくり、ゆっくり、陽に干して、ものによっては、2か月くらい、戸外にほうっておきます。
お日さまは 私より 早起きだし、取り込んでも 置くところがないし、
 干しなおすのは 面倒なので、ずうっと、干しっぱなし・・・・。
デリケートな布は 取り込むけど・・・・・。
 ご近所には 変な家、だ、と、おもわれている、・・・・・・・、きっと。
それとも、もう、慣れたか・・・・。

2013-05-27 11.28.45 左は 麻のカヤ、右は麻ガーゼ(上の写真で 干している。)の ジャケット。

麻ガーぜは 冬じゅう、階段の踊り場にぶらさげておいた。春になって、格段によくなっていたので、再度、染めることなく、仕立てた。
売れた先で、ズンズン、もっと、よくなってくれる、熱い時、着る服ですもんね。
あんまり、最初から 濃くないほうが 色がきれい。・・・・・だと思います。

 

 

柿渋染のヒント・ No.6. 初めての方へ。素材選び。

最近、 柿渋液が 売れるようになってきた。
染めたい人、増えた。
でも、最初から 帯芯、とか、のぼり旗を染めよう、っていうのは やめようね、
そんなに簡単に染まらない。厚くて、大きいものは むずかしい。
柿渋液を浪費して、ガビガビになってしまうか、、途中で、いやになってしまう。

 初めての方に、おすすめは 色があせてしまった、草木染のスカーフ。
もう、すでに染まっているから、色が よく はいる。薄いし・・・・。
へたって、見捨てられていたスカーフが 生き返って、前より、よくなる。
シャリ感も出て、肌触りもよくなる。
紫外線を吸収して、陽ざしから 肌を守ってくれるスカーフになる。
ぜひ、やって みて 。
へんなムラが できないように、ときどき、ずらしたり、ひっくり返したり、します。
かわいてる最中に、よく観察してください。
強すぎる陽ざしは ムラの原因になるので、あんまり、暑いときは、半日陰で染めます。
薄いな、と思っても、スカーフを使っているうちに 色が出てくる。
薄いくらいで、 ちょうどいいと、思います。
物足りなかったら 再度、染めます。
時間をおいたほうが いいように、思います。

あまり、ゴシゴシ洗わないで、・・・・。
使わない時は しまいこまないで、窓辺に引っ掛けて置きましょう。

写真は 去年 染めた 綿糸。
ひと冬、寝かせて、春、取り出したときは 情けない色でしたが、
2週間前に 一度だけ、柿渋液につけて、野ざらしにしていたら、いい色になってきた。

柿渋染めのヒント。5. 濃い所が より 濃くなる。

秋。気温が低くなってきたけど、紫外線は強い。

夏に染めた カヤ布を引っ張り出して 陽に当てた。

手間をかけて、シワを作って、濃く染めたところが より濃くなって、
ムラが いい感じになってきた。
寒くても紫外線が 強いんだね。さあ、日焼け止めをしっかり塗らないと・・・・・。
お顔のシミが 濃くなってしまう。

紫外線は より色の濃いところに集まる。
小学校の時、ルーペで、紙をこがして、習ったでしょ?
原理は同じ。・・・・・・・濃く染まったところが より、濃くなる。
シワの付け方は 最初が肝心。

柿渋染めのヒント 5。 保管の仕方。ジャム染めというアイデア。

春になって、いざ、染めようとすると、去年の柿渋液が ドロドロになっていたりします。
柿渋液は、
いきなり、零下になったりすると、ドロドロに 固まってしまいます
温度変化の少ない所に保管してください。
30年モノもあるくらいだから、古いほどいい、と、いうことらしい。
ワインに似ている。

ドロドロになってしまった・・・・・どうしたらいいの?

って、相談されたので、
製造元に 聞いてみたら、お湯を加えて、煮とかして、漉すのがいい、と言われたので、
やってみたけど、・・・・・・・・・・・・・・あまり、うまくいかなかった。
かといって、捨てるのは もったいないので、
荒い麻布に ゴム手で、塗りつけてみたら、布はカチンカチンに固まって、いい色合い。
敷物にするには いい感じ。
でも、これ、もう洗えない。(真夏、アスフャルトが熱くなっているときにやる。)
これを ジャム染め と呼んでいるらしい。 捨てないですむ。おためしあれ。

追伸。水で薄めた 染液は 、水が腐るので、なるべく速く 、使い切ること。
もちろん、残ったら、冷暗所に しまうこと。