柿渋染めのヒント  鉄管染め

鉄管に布をグルグル巻きつけて干します。偶然の楽しい筋が染まります、

写真は こなれた 帯芯を染めたものです。軽く鉄ばいせんして、
黒っぽくなっています。
柿渋染めは おもしろがってするほうがいい感じに染まります。
アイデア出して、太陽と共同作業、
今年はもう日差しがよわくなってしまって、温度が足りないので、おしまい。
ですが、紫外線が強いので、もうしばらくは外に干したまま、
ほうっときます。

先週、 いきなり雨が降って、ある人があせって、走ってきて、
教えてくれたけど、干したままにして、怪訝な顔されました。
ご近所にも 変に思われてる きっと。

とりこんでも 大容量で、しまう場所ないし しめったままだと、
匂いがついて、カビてしまう、それにいちいち、また干すのは骨が折れる。
雨は酸性雨だから、雨にぬれると、色が深くなって落ち着くんです。
布はこなれたほうがいいので、風雨にさらして、トレーニングさせます。
デリケートな布は 家の中に避難させます。

雪虫が飛んだら、カラッと干して、何枚かは
陽の当たる階段周りに移動。
冬中、ぶらぶら下げて、一か所に陽があたりすぎて
変なシミができないように
時々、ひっぱたりして、姿勢を変えます。

春になると、びっくりするほど、色がしっとり深くなって光ってきます。
そしたら、仕上げして、値段をつける。作品を作る、
再度 染め重ねることもあるし、そのまま寝かしておくこともあります。

作品になっても 色は変化して、進んでいくので
柿渋染めはおもしろいです。
ほかの染め方と組み合わせると、無限に広がっていきます。

結局 なんど染めたか、いつ染めたか、どうやって染めたか、
わからなくなるので、
きかれても 教えられない、時間と手間がかかっています。
気長に気長に怠慢に、自分の性格にぴったりの作業で、
気に入ってます。