藍染めの話-2
藍染めの話⑪ 藍の洗濯 補足 手づくり洋服を洗濯す
水を使います。
お湯だと、色落ちしやすくなります。
特に赤は 落ちやすいので、
注意が、必要です。
藍は 移染しませんが、
赤などは、他にうつってしまいます。つけおきしないで、なるべく、
手早く、水気をとり、干します。
タオルで、巻いて、水気をとるといいです。
まず、お洋服を裏返します。
大きめのネットに入れます。
洗剤はシャンプー、とか、エマールなどの中性洗剤を使います。
洗剤の量は少なく。水は多め。
おしゃれ着コースで優しく。
脱水機の回転時間は、ほんの少し、肩が伸びないように、干します。
手でたたいて、シワ伸ばしします。
わたしはアイロンがけが苦手なので、少し、湿っぽい時に着てしまいます。
陰干しします。
洗濯槽が青くなったら、クレンザーを付けて、こすると、とれます。
最近の洗濯機は、性能がよくて、上手に洗うので、
頑張って、手で洗わなくてもイイと、思います。
藍染めの話⑫ 藍は 写真写りがイイ 同じ理由で、眼に優しい
下の写真は、染めの拡大写真のイメージです。
藍染めは、葉っぱに含まれている
藍の成分を抽出した染料で染めてますから、雑味が、色々、はさまっています。
粒子が 不揃いで、大きいので
染まりづらく、褪色しづらい。
一方、化学染料の青は、同じ細かい粒子がお行儀良く、並んでいます。
褪色しやすく、早く、情けない色になってしまいます。
藍は、色に深みがあるので、写真写りがいい、し、光の屈折率が、バラバラなので、眼に優しいのです。
藍染めが好き、という人が、たくさんいますが、これが、大きな理由だと思います。
藍染めの話⑬ 作業着に向いている
丈夫なことは書きました。
藍の成分が、繊維をカバーしているんだとおもいます。
白い縦しまや絣のある藍染めの布、白い箇所は退化して、裂けてしまっても、藍染めしてあるところは びくともしません。
洗濯に強く、摩擦にも強い。
水洗いだけでも、よく汚れが落ちる。
泥汚れに強い。酸や、アルカリに影響されにくい。
染色作業する時は、藍染めの服を着ています。柿渋液が飛んでも、気にならない。
かぎ裂きができたり、すれたり、穴が開けば、藍布であてをして、刺し子して修繕すれば、アクセントになって、新しくなって、別の服になります。汚れることを気にせず、作業ができるので、わたしのユニフォームです。
まったく、ミラクルな染めで、知れば知るほど、好きになります。
藍染めの話⑭ 藍は肌にいい
藍は、汗をかいても肌ざわりが
サラサラしていて、乾きが早い。
雑菌が繁盛しづらく、清潔。
体を冷やす効果があって、夏、心地いいです。
匂いが虫を寄せつけず、肌にいいので、下着にもむいていて、アレルギーの方に、おすすめします。
昔は、藍染め布を布団カバーにしていました。理にかなってますね。
ダニを寄せつけません。
アトピーのあるお子さんに、藍染めのパジャマや寝具は、イイと思います。
藍染めの話⑮ 夏は藍染めを着よう
⑭でお話ししましたが、藍染めは、体を冷やす効果がありますし、虫を寄せ付けず、丈夫で汚れ落ちがよく、汗の匂いを押さえ、乾きがいいなど、夏に着ると、とても ここちよい素材です。
汗をかいても、ベタつかず、サラサラしています。
毎日洗濯しても、色落ちが少なく、徐々に、ランダムに、褪色するので、色の変化を楽しめます。
(洗剤を選んでくださいね。)
また、紫外線を防ぐので、野外での活動や、農作業に向いています。
一方、冬は体を冷やすので、直接肌にあたる衣類は、避けます。
夏こそ、藍染めを着ると、いいと思います。この夏、ぜひ、実感してみてください。
藍染めの話⑯ 藍染め布でリメイクするアイデア
着古して、えりがヨレヨレになってしまったティシャツ、
ちょっといいブランドなので、
捨てるにはもったいない、
(ユニクロなら、捨てます。)
絣の藍染め布のバイアスで、えりと
袖口をくるみました。
ちょっと、弱ってるところに
パッチワークした布を貼ったり、
工夫してまた着れるようになりました。
オシャレになったし、
汗をかいても、ベタベタしないので、これは、イイ、おすすめです。
わたしは藍染めはしないので、
そのうち、誰かに頼んで、全体を染めてもらおう、と、思ってます。
古布と布の手仕事 浪漫屋