染め織り着物の話-5
藍染め、誰にも似合う。
2015年4月10日 最終更新日時 : 2015年4月10日 sapporo 浪漫屋
今週始め、風邪引きさんだったんですけど、家にいるのも 飽きてきたので、
駅周辺を ウォーキング。・・・・・・・もちろん、マスクして。
今年のトレンドは どんなものか・・・・・。 探索・・・です。
今年は インディゴブルーが 流行なんですって・・・! 私のお得意の色だ! ね。
確かに 見てみると、ジーンズが大流行り。シャツもブルー。カンブリア宮殿に 藍染めのジーンズメーカー ジャパンブルーの世界進出が 放映されて、・・・・たしかに、ブームだ、 おもしろくなりそう。
襤褸(らんる)が ブランドのメーカーに 取り入れられたり、SAINTさんが オープンしたり、(襤褸が たくさんあります。) ジワジワしていたのが、にわかに 表に出てきたって感じ。
浪漫屋でも 襤褸のベストや バッグを 作っております。
先
先日 チ・カ・ホで、、流行なんだよ、って、
藍染めのお洋服をおすすめしたら、 自分は青が似合わない・・・・・、って、
試着してもくれない、・・・・・・・・・・、そこで、藍の本質を 熱っぽく、語ってしまった。
化学染料の青が 似合わない人でも、 藍染めは 誰にでも 似合う、
なぜか、・・・・というと、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・雑味があるから。
いろんな色がはいっているから、 誰にでも似合う、色味が優しい。 藍が 顔を生き生き見せる。 藍が 生きているから。 (化学染料の青って、顔色の悪い人には、似合わないよね。) 目にも優しい。 写真写りがいい。
藍染めは 藍草を 発酵させて、染料成分を取り出し、液に 何度も入れたり出したり、
色のムラ、濃淡はもちろん、あるし、青以外の色も混ざっている。 イメージはこんな カンジ。
白い土台が 青の濃淡だと、お思いください。
そのうえ! ・・・藍の色は 育つ!のです。
水と相性がいい、洗えば洗うほど、いい色に なってくる。 不揃いに 色が枯れてくる。
化学染料は、みっともなく、退色するけど、・・・・・藍は 深みを帯びてくる、雑味の集大成。
色が枯れてくる・・・って、いい表現だ、とおもいませんか?!
襤褸の魅力は また書くことにして・・・・・・・青は 似合わない!・・・・なんていわないで、
着てみて欲しい! と、思うのです。
(洗濯の石鹸 選んでくださいね。)
秋は忙しい。
2015年10月19日 最終更新日時 : 2015年10月19日 sapporo 浪漫屋
毎年、この時期は ひどく、忙しい。
マリーゴールド、採りに行かないと・・・・・乾燥して、とっておけるので、
たくさん欲しい、もう少しすると、クルミや 栗のイガも採りに行く。
おとといと昨日は、あんまり、いいお天気なので、大急ぎで、柿渋染めをした。
これも、もうそろそろ、最後。
フィニッシュに 濃いめに、染めておくと、冬、の間に、少しづつ、色が深くなって、
春には いい色になっている。
無農薬のタマネギの皮を もらいにいかないと・・・・。 たくんもらえるので、
欲しい方に 差し上げます。 タマネギは 農薬が多いので、この皮は 貴重品ですよ。
以前は 染色室で 気分が悪くなっていた・・・・・。
ツキミソウ(月見草)は かなり前から、染めてくれって、風になびいているし、・・・・
秋は忙しい、特に、今年は チカホでの 出店が 多くて、時間がなくなってきた、
ブログもさぼっていて、 ・・・・・・申し訳ない、 店は また、 混沌としているし、
店の 外回りの掃除もしないと・・・・冬を迎える準備も、 今のうちにやっておこう、
カメをひっくりかえさなくちゃね。。。割れるから・・・・・・。 庭もおしまいにして、
倉庫も整理しないと。。。。寒くなると、おっくうになる。
今年は野ブドウが スゴク繁茂して、イイ感じになった、そろそろ、葉っぱが茶色くなってきたから、バッサバッサと切ってしまおう、・・・・・葉っぱが ご近所迷惑になる。
今月の 26日(月)~28日(水)に チ・カ・ホで、 浪漫屋フェアを開催します。
2区画12メートルのスペースに、浪漫屋を詰め込みます。
新しい、作品も 企画しているので、 頭がいっぱいです。
染めの注文も来てるし、さて・・・・・・、時間との戦いだね、さて、何から手をつけようか、
まず、は、注文をこなそう。
柿渋染めのヒント。 サクラの木、 もらった。
2016年4月27日 最終更新日時 : 2016年4月27日 sapporo 浪漫屋
サクラの木、もらったので、 来週から 染めようと思っています。
生きとし生きるもの・・は 子孫を生み出す時、自分のエネルギーを使い果たすのか、
サクラは 花が咲いた後は、きれいな色に染まらない。
それで、花が咲く前のサクラが 欲しい! と、ブログで、お願いしたところ、
花を見ない前に、、 切ってくれた!。 しかも、わざわざ、鍋に入るサイズに、切ってくれて、
届けてくれた! 感謝! すごく、助かる。
今週は 29日(金祝)と30日(土)に 南さんとのコラボで、 チ・カ・ホで、セールがあるし、
5月1日(日)には 手づくりの方々と、 チ・カ・ホ出店があるので、 忙しい。
お天気も良くなってきた、 来週だね、 染めだしますよ。 エネルギー、全開!
銅バイセンや スズバイセンの サクラの色は きれいな ピンクがかった、ベージュ。
渋が多いので、 柿渋染めの 下染めに すごく、向いていると思います。
紅茶もいいけど、そんなにたくさん、手に入らないから、こういうふうに サクラを
一度に たくさん手に入れた時に、 まとめて、染めておこう。
染材の話。
2016年4月28日 最終更新日時 : 2016年4月28日 sapporo 浪漫屋
昨日、サクラの木を もらったことを、書きましたが、
ついでに 他に欲しいものをかいておけば、また、もらえるかもしれないと思って、
追加することに・・・・・。
染色に使う 材料なので 染材と いいます。
今欲しいのは 紅茶・せん茶・ウーロン茶などの お茶っ葉。
もし、賞味期限の過ぎた お茶ッ葉が ありましたら、分けてください。
お茶は 保存しやすいし、煮出すのがとっても楽、少量で、よく染まるので、 便利です。
他に、秋になったら、バラの剪定した枝葉が あると、うれしい。ただし、あんまり、農薬のかかってないのが・・・・・・。 鉄バイセンで、 きれいな 透明感のある、グレーを染めます。
農薬がかかっていると、きれいな グレーが 濁ってしまうようなので、
もひとつ、・・・・・・お近くの方で、もし、秋になって、マリーゴールドが 咲き終わりそうになったら、お知らせください。大量に欲しい。干すと、 保存できるので。
採りに行きたい、と思います。
マリーゴールド、 染めています。
2017年11月17日 最終更新日時 : 2017年11月17日 sapporo 浪漫屋
町内会のマリーゴールドをいただいたので、
染めています。
力強い、黄色が染まって、 店主は大満足。
藍色をかけて、 グリーンも染まりました。
グリーンの糸、やっと、染めました。
2014年10月12日 最終更新日時 : 2014年10月13日 sapporo 浪漫屋
今日は台風が来る前触れなのか、ピーカンのいいお天気。
前から 染めたかった、グリーンの糸を 染めました。
最後に 柿渋をかけるのが 好きなので、 これが今年最後の グリーンの糸です。きっと。
青く、化学染料で、染めて、それから タマネギをかけます。わざと、グラデにします。
ホントは青色は、藍でやりたいところですが、ちょっと、手抜きです。
柿渋をかけると、微妙に茶色が出るので、 いい感じになります。
緑と茶、・・・・って、どうして、こんなに、合うんでしょう!大好きな 取り合わせです。
色止めにもなるし、シャリ感もでるので、おすすめです。
しばらく、外に干して、台風の来る前に取り込んで、窓辺にかけて、少し、ほうっとこう。
けっこう、紫外線が強いので、茶色みがかってくれる、・・・・・・・使っているうちに いい色になる、糸です。
平良敏子さんの話
手づくりの姿形のことを書いていたら、芭蕉布の人間国宝 平良敏子さんのことを思い出しました。
101歳で、おととし、お亡くなりになったのですが、病気をすることもなく、本当に亡くなる間際まで、芭蕉の糸を績んでらしたそうです。
績む、は、うむ、と読み、ききなれないことばですが、
繊維と繊維をはた結びで、つなげていくことです。
はた結びは、引っ張っても、抜けてこない結び方で、熟練すると、
手元を見ないで、指の感覚だけで、結びます。
芭蕉布を透かして見ると、よくよく見て、やっと、ゴミが付いているように見えるところが、この結んだところで、糸の細さといい、小さい結び目といい、人間技とは思えない。それはそれは、すごい仕事です。
これを101歳まで、淡々とやってらっしゃいました。
Googleで、その仕事風景を見ることができます。
平良敏子さんのおかげで、芭蕉布は、復興して、いま、作り続けることができるのです。
浪漫屋の入ったところに、芭蕉布の見本帳がかかっていますので、ぜひ見てください。
沖縄出身のお友達にもらったもので、明治のものもあるし、とてもめづらしい染めのものもあります。
平良敏子さんのエピソード
平良さんが、人間国宝になって、叙勲の園遊会に招待された時のこと。
招待状に、訪問着を着用のこと、と書かれてあった。
平良さんは、自分は、芭蕉布で、叙勲されるので、それでは行けない、失礼します、出席をことわった。
これは、聞いた話なので、ほんとのことかどうかは、わからないけど。
宮内庁は、慌てて、芭蕉の着物でどうぞ、って、言って、平良さんは、出席したらしい。
ありそうな話で、面白い。
古布と布の手仕事 浪漫屋