染め織り着物の話-3

店主の裂き織り、赤・・・です。

2011年10月10日 最終更新日時 : 2011年10月10日 sapporo 浪漫屋

出張販売も、染色も 落ち着いたので、裂き織りを始めました。
前から 織ってみようと思っていた真っ赤の裂き織り。
織ろうと思って、少しづつ染めておいた赤い布をつかって・・・・。
着物の裏についている赤の木綿に 玉ねぎのヤマブキ色をかけて、深い赤にして、
それに紅絹(モミ)をプラス。
経糸は 糸屋さんで買った 絹の紡ぎ糸。
  布と互い違いに、横にもいれてみました。(しっかり、軽く、織れる。) 
           微妙な 赤のグラデーションの 裂き織りです。


   このゴツイ、ダフェという器具のおかげで、きれいに織れそう。
             織り上がったら、バッグと ブックカバー、作りたい

染材の冬支度

2011年10月17日 最終更新日時 : 2011年10月17日 sapporo 浪漫屋

そろそろ、マリーゴールドをもらいにいこう。
         雪が降るんですって。
栗のイガイガを乾燥させて、ストックしよう。
バラを切る人、いたら、お知らせください。
   乾かして とっておけて、きれいな グレーが染まります。

                  冬支度で、秋は忙しい。

野ブドウ、色づく……もったいなくて、切れない。

2011年10月24日 最終更新日時 : 2011年10月24日 sapporo 浪漫屋

     草木染め・・・・・生命力を 布に移す作業。
   
  わが店の前に 繁茂した 野ブドウ。
  秋が 深まるにつれて、身が色づいて、神秘的な色になってきた。

   お客さんが 誉めてくれて うれしい。
                  希望の方に、根を お分けしています。
  店主が あかげらさんから 根分けしてもらった、小さい根っこ 3っつが 
  こんなに 育って、本家より、大きくなった。
                          環境が 合ったんだね、
  染めると いい色、出るよ、って言われて、

切って 染めよう。

と、思っていたんだけど・・・・。
  こんなに、きれいに 実が色づいているのに、 ・・・切れないよ。
  (葉っぱが 散らかるから、どうせ、切らないとならないけど・・・。)
  もう、そろそろ、切らないと、せっかく、元気な葉っぱが しなしなになってしまう。
いい色を染めるには 一番いい時期に切らないと・・・・ホントは 実がなる直前が いい。
実をつけるのに、生命力を使い切ってしまうから。。。。
、、、、、、、、、、、、だから、もう、切るのはやめて、来年、トライすることにした。
サクラも、花が 咲く直前がいいんですって、 子孫を残そうと、生命力に満ちているから。
花を咲かせると、エネルギーがとられて、いい色が出なくなってしまう。
だから、花を楽しむのは あきらめて、木を切らないとならない。
                草木染めって、命をいただくこと、なのです。
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グレー、染めています。

2012年3月7日 最終更新日時 : 2012年3月7日 sapporo 浪漫屋

なんか 気になる色。
グレーの糸の注文があって、グレーを染め始めたら、どんどこ、調子よく、
             染まってしまって、
                     盛りだくさんに 干しております。

今、気になる色、グレーは 栗のイガ、バラ、お茶で、染めました。
栗のイガは 茶色がかったグレー、バラは 透きとおた透明感のあるグレー、
お茶は 紫がかったグレーが 染まります。(いずれも、鉄バイセン)
ちょっと、味付けに、薄く、化学染料を つかうこともあります。
             きれいな グラデになるように 染めます。
      この糸や、古い胴裏の絹を使って、作品を作りました。

      裂き織りも 、いい感じ。

昨日も雪がふっていて、まだ、寒いけど、そろそろ、春の日差しが 見える、今日このごろ。
  もうすぐ、活動的になる季節がやってくる、・・・・・・いち早く、春色、染めよう。

赤い糸、グレーの糸、染めました。

2012年5月3日 最終更新日時 : 2012年5月3日 sapporo 浪漫屋

昨日、夏のような陽気で、糸、染めましたよ。

  手前は 墨染め。 奥の糸は 化学染料に クリで、味付けして、最後に柿渋染めで、
フィニッシュ。
                  手間が かかっています。
昨日は すごく、いいお天気だったので、柿渋染めを開始。
                 染めておいた糸を、 柿渋染めしました。
色止め効果も 期待して、最後に柿渋染めしています。
とくに、赤い糸は 色落ちするので、色止めをしっかりしたあと、柿渋渋染も しっかりかけます。
しばらく 干して、深い色になったら、仕上げするので、
          赤い糸の店頭デビュウは 来週後半になりそう。 
グレーの濃淡の糸は 墨染めで、仕上げしましたから、乾けば、販売できます。
連休 後半、お天気、崩れそう、残念だけど、染めは 一時、 休止。

麻ガーゼ 柿渋染め

2012年7月20日 最終更新日時 : 2012年7月20日 sapporo 浪漫屋

肌触りが いい。風になびいて 陽にかざすと、きれい。
 
  この何日かの 好天で、色が はいってきて・・・・。 いいカンジ。
 
 二階のベランダから 下げて、陽にあたっています。 
           これから、まだまだ、濃くする予定です。
麻100パーセントで、肌触りがサラサラして、、透け感があって、夏向きの いい素材。
  去年の秋に、大容量を 染めて、ストックしておいたのですが、
          あっけなく、品切れ。  たいして、ご紹介もしないうちに、
          スカーフだの、ジャケットなどを、作って 売れてしまって、
          もっと、染めておけばよかった・・・・・・・・。と、後悔。 
           今年はたくさん、染めて、来年用に とっておこう。
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を 歩けば、もう、クリアランスセール。

夏物を、いろいろ作ろう、・・・・あれもこれも・・・・。

と、思っていたのに、
    もう、秋物の季節。
                       ・・・・・・・・・・・・・・・ 季節の移り変わりは 早い。
     いつも、後手後手で、申し訳ない。
    日々の 忙しさで、季節を先取りする、余裕がない・・・…反省、しきり。
   そろそろ、冬モノを考えないと・・・・、来年は ヘビ歳かああ・・・・・・・。
                                      母の 歳だ。
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サッポロファクトリーの レンガ館の 梅鳳堂(ばいほうどう)で、藍染め展、やっています。
   23日(月)まで。
    天然の藍、壺草苑の仕事
     藍のあるくらし展  板締めが すばらしかった。
藍の色もいい。  久しぶりに いい藍の仕事を拝見しました。

今 気になる 色。グリーンと茶色の グラデーション。

2012年7月23日 最終更新日時 : 2012年7月23日 sapporo 浪漫屋

糸、染めています。
   写真では ブルーに見えるけど、もうちょっと、グリーン。
    最後に 柿渋染めして、外に干しています。
    いろんな色が 入っているので、 刺し子したり、裂き織りの経糸などに、
使ってみてください。
茶色とグリーンの 布を裂いて、裂き織りしてみました
  秋用に バッグや ブックカバーを 作ろうと、思っています。

   自然の 染めは 目に優しい、、、、、、。  いいものができそうな 気がしています。

時代古裂集  錦の古い裂。

2013年1月12日 最終更新日時 : 2013年1月12日 sapporo 浪漫屋

頂戴しました。

布マニヤのおじさんが 長年、集めた古裂の集大成、
写真のほかにも、珍しい布をいただきました。八重山絣とか、古い小千谷紬・・・・・・とか。
北海道にいると、こういう 珍しい布に巡り合うことはあまりない。
モノの本でしか、見たことのない 本物を手にできて、心から、感謝。

伝えて行きたい、染め織りの文化。
いい本、持っていますし、勉強もしているので、何かありましたら、
訊いて欲しい思います。(わからないことは、教えてくれる人を紹介できる。)

          布談義しましょう。

羅織りと 紗織り、絽織りの話

2013年2月6日 最終更新日時 : 2013年2月5日 sapporo 浪漫屋

羅織りの夏のコート地で、ベストを作ってみました。透け感があって、涼しげで、はかなげですが、見た目よりずっと、丈夫な布です。


もう、あまり織られていない布で、(いちじるしく、手間がかかるので、)
珍しいので、知らない方も いらっしゃるようで、(浪漫屋にもあまりない。)(店主の大好きな布。)
ちょっと、いい本の中に 組織図をみつけたので、紹介しておこう、と、、思います。

本によると 紀元前3世紀から 中国で織られていた古い織りで
日本では 奈良時代から織られていましたが、応仁の乱後 衰退してしまい、、第二次世界大戦後復元されたそうで、現代でも数は 多くない。

すき間が多いので、軽くて通気性がよく、 夏物用に織られています。 写真は 袋名古屋帯。

この羅織りに似ている からみ織りに 紗織りがあります。

紗は けっこう、あるので、ご存じだと思います。

くらべると、羅織りの複雑さが わかってもらえると思う。
地紋のない、織りを素紗、地紋のある織りを
紋紗 と、いいます。この仲間に絽(ろ)織りがあります。
紗や絽の帯は 浪漫屋にもあるので、見てください。夏の装いに ぜひ、しめてください。

夏、暑い時、涼しげに 着物をきこなしたら、注目の的になること、間違いなし。
トライしてみてください。

藍染めの不思議な特性。

2013年5月24日 最終更新日時 : 2013年5月24日 sapporo 浪漫屋

昔、それほど遠くない 昔、・・・・・藍染めは 日本の主要な染色で、
つつうらうらの 農村、漁村、日本中の人が藍染めを使っていた・・・・・。
いつころからなんでしょう、藍を作っている家は日本に もう4軒(北海道伊達に一軒、四国に三軒)になって、貴重品になってしまった。
藍染めするには ものすごい手間と時間と労力が必要で、戦後、安価な化学染料に押されて、衰退してしまったのです。

ちょっと 見直してほしい・・・・ただ、青いだけの布じゃない、、、
藍の魅力、なぜ、藍がいいのか・・・・・・。

1 虫を寄せ付けない。  独特のにおいのせいで 昔の藍のお布団のほうが 今の寝具より、ダニが少ない・・・じゃないかな。ダニの気になる方、おふとんを 藍布にするといいです。

山登りなんかに 藍を着ると、虫よけになります。。

2 体を冷やす。  ひんやりした触感で、汗をかいても、さらりとしています。 夏、暑いときに 肌を守ってくれます。 お肌に トラブルのある人におすすめなのです。雑菌も少ないので、アトピーのあかちゃんに 、いいと思います。 だから、真冬は 肌着として着ないほうがいい。 藍は 夏のモノ。

3 布が丈夫になる染色。  古布屋をやっていると、布の耐久性に 敏感になる。 泥染めが (鉄バイセンで、繊維を弱くするので、)耐久性がない一方、

      藍染めは 繊維を 強くする染色。古いものが裂けずに 残っています。

      大島紬で 作品を作る時は必ず、接着芯を貼っていますが、藍は丈夫なので、

      貼らないで すむ。

      スダレ状態になっている藍染めを良く見たら、透けている部分にかすかに

      泥染めの糸がくっついていた。藍が残って、泥染めの糸がなくなってしまった 結果なんだね。 藍は強い!のです。

4 眼に優しい・・・・・。 藍布を 原子顕微鏡で、見ると、いろんな色が混ざっている。

微妙な色の集合体、・・・・・・・これが藍色になっている。

  この雑味が 藍の魅力の秘密

化学染料で染めた布には 青、ひとつの色素しかないから、目が疲れる。

化学染料と、本藍。・・・・・・・一見、同じように見える。けど、本質は 全然違う。

 藍の色は  深い。

5 移染しない。 藍は色移りするから、いやだ、という人がいるけど、そんなことない。 たしかに、色は 延々と落ち続けるけど、他の繊維を染めない。

藍を着ると、肌や 下着に 藍が付くけど、洗えば、取れる。

もし、白いものと一緒に洗って、白い布が 藍に染まったら、

その藍は ほんものじゃなかったんだ・・・・・。

最近は 完全な本藍が 手間がかかるので、下染めに化学染料を使ったりする。

移染したのは その化学染料、・・・・・・・・・・・・藍のせいにしないで欲しい。

  藍は 移ろはない。

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藍の布、たくさん、入荷しています。無地、 色々あります。
絣もあります。ハギレもあります。 お問い合わせください。


古布と布の手仕事 浪漫屋